衛星通信のGlobalstar社のインサイダーである取締役会長のJames (Jay) Monroe III氏が先月末28日に同社の株式451万株(4,510,855株)を一株あたり1.0641ドル、総額480万ドルで取得しました。
その投資はMonroe氏が同社の発展を強く確信していることの表れと見ることができます。Monroe氏が今回したように経営陣が自社の株式を買うことを投資家はしばしば会社の展望や将来性の信頼を反映する良い兆候とみなします。
Globalstar社はiPhone 14の登場後の2022年11月からApple社に衛星通信を提供しています。そのおかげで国立公園の旅行者などの人里離れた土地にいる人が緊急時に助けを求めるSOS信号が送れるようになっています。
Appleの次の新たなiOS 18が登場すると、衛星通信によるSOS信号発信が可能なiPhone 14以降の機種では衛星通信によるテキストメッセージの送信も可能になります。Wi-Fiや無線が繋がらないところでもiOS 18のiPhone 14かそれ以降の機種なら衛星通信によってテキストメッセージが送れるようになります。
この機能はiOS 18で同様にお目見えする人工知能(AI)アプリ以上にiPhoneの買い替えを促すかもしれません。
iPhoneからのテキストメッセージ送信もGlobalstar社の衛星通信が使われるのならGlobalstar社に強力な追い風が吹きそうですが、iPhoneの衛星通信によるテキストメッセージの送信にどこが携わるかについては検索してもわかりませんでした。
ワイヤレスチップメーカーのQualcomm社のかつてのCEO・Paul Jacobs氏がGlobalstarをCEOとして率いています。Qualcomm社はJacobs氏の父親によって設立されました。
OneWeb, Viasat (VSAT), SpaceX社のStarlinkなどの新しい衛星システムと違ってGlobalstar社の衛星技術は小さな携帯装置によりうってつけである(Globalstar technology is better suited for small, mobile devices)とJacobs氏はBarronsに話しています。Jacobs氏によると、衛星と地上無線網の両方を所有しているというGlobalstar社の強みは見落とされがちです。
Globalstar社の先週金曜日の終値は宝くじ1枚の値段より随分安い1.33ドルでした。宝くじを買うよりGlobalstar社の株を買ったほうが夢があると思う人もいるかもしれません。
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