Reutersによると、BlackRockが所有する台湾のNew Green Power(NGP)社の株式幾らかと最大300メガワットの再生可能エネルギーをGoogleが買い取ります。
企業は事業やその取り巻き(バリューチェーン)からの温室ガス排出の削減を投資家から求められるようになっており、大手テクノロジー企業は特に大きな目標に取り組んでいます。
Googleは炭素排出なしのエネルギーを使うことに絶えず取り組んでいます。しかし人工知能(AI)を動かすためのデータ処理の需要増大で炭素排出が急増しています。
GoogleのGlobal Head of Data Center EnergyのAmanda Peterson Corio氏によると、NGPから買う太陽光電力の幾らかはGoogle自身の活動に使われますが、台湾の仕入れ先や製造担当にも配分できそうです。
仕入れ先と太陽光電力を共有することでGoogleはバリューチェーンと紐づく区分のScope 3排出を削減できそうだとCorio氏は言っています。
GoogleとBlackRockはどちらもNGP社の株式のどれほどをGoogleが所有するかを明らかにしていません。
Googleのクラウド技術を扱うデータセンターや事務所の一大拠点となっている台湾の電力の85%近くは化石燃料に頼って生み出されています。
BlackRockによると台湾は2025年までに20ギガワット、2050年までに80ギガワットの太陽光発電の達成を目指しています。
ところで太陽光発電といえば米国のShoals Technologies Groupが頭に浮かびます。同社の今後の利益は年間30%上昇していくとSimply Wall Streetは推定しています。
また、将来のキャッシュフローによるとShoalsの適正価格は14.27ドル/株で、現在の価格はその適正価格を58%下回るとSimply Wall Streetは推定しています。
Simply Wall Streetの4月14日の記事によるとShoals社の借金の捌き具合いはまずまずのようです。
ただし、税引前利益を使用資本(総資産から流動負債を引いた額)で割ることで算出される使用資本利益率(Return On Capital Employed;ROCE) が電力業界の平均14%に劣る8.7%であり、資本から利益を生み出す効率が悪いようです。このあたりが株価が低いことに寄与しているのでしょうか。
0.087 = US$65m ÷ (US$825m – US$80m) (Based on the trailing twelve months to March 2024).
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